院長挨拶
当院は207床の精神科病床を有し、入院では主にうつ病や躁うつ病などの気分障害、問題行動を伴う認知症、統合失調症などを治療しています。外来ではうつなどのこころの不調および幅広い精神疾患に対応し、薬物療法の必要がないくらい軽症の方から、在宅生活がやっとの重症な方までたくさんの方が訪れます。
207床というと大病院のように思われるかもしれませんが、精神科の病院としては中堅で、大病院といった風情ではありません。地道で慎ましくまじめな診療・運営を心掛けています。ときに患者様から冗談半分に、「さえない病院だけど、いい病院ですね」というお叱りの言葉ともお褒めの言葉とも受け取れるお声をいただきますと、この患者様には当院をうまく利用していただけているな、と感じます。
組織が大きくなると病院スタッフ間の連携がむずかしくなりがちですが、医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士、薬剤師、管理栄養士のみならず、全病院スタッフが連携したチーム医療を行い、当院を訪れる方々に「心のかよう医療」を提供することが当院の理念であり目標であります。患者様には、ゆっくりだけれども確実に前に進んで行けるよう、少しでもお手伝いできればという願いでいっぱいです。
院長 江藤 義典